口紅には人体に有毒な「鉛」などの重金属が含まれている可能性があります。鉛」は、長期間続けて摂取すると神経麻痺や腹痛を起こします。体内に蓄積すると排出されづらいのも特徴です。2000 年代にアメリカで FDA(アメリカ食品医薬品局)が調査したところによると、平均すると許容量の約10分の1の鉛が含まれていました。(まあ、かなり低いので大丈夫ってことです。)日本もアメリカのブランドの口紅を多く輸入しているので、例外ではありません。また、口紅は口に塗るので、そのまま飲み込んでしまうことがあり、体内に毒素を取り込みやすい化粧品です。
口紅だけでなく、ファンデーションや美白クリームなどの化粧品にも重金属が含まれている可能性があります。また重金属は、鉛以外にもカドミウム、ヒ素、水銀などが含まれている可能性があります。
化粧品は体に塗るので鉛は皮膚から吸収されるらしいですが、極々少量らしいです。 鉛などの重金属は化粧品の成分ではなく、混入物としてなら製品に含まれることが認められています。 化粧品を作る際に使われる一部の着色料や水などの天然原料の中に含まれてしまっている重金属が意図せずに混入している場合は、成分表示しなくて良いということです。
ここで、資生堂のホームページから引用します。
資生堂では安全性や品質に対し影響を与える不純物が含まれる懸念がある場合は、不純物を取り除くなどして安全性を確認したものを使用することにしています。 一方で、不純物を完全に取り除くことが難しい場合があります。その一例が、天然由来の原料に含まれる重金属です。 鉛、水銀、ヒ素、カドミウムなどの重金属は大量に摂取するとヒトの健康に悪影響を及ぼすことが知られていますが、土壌、大気、水などの自然界に広く存在することから、食品や飲料水にもわずかに含まれることもあります。 同様に、化粧品原料の中には天然由来のものもあり、そのため、原料の中に存在するごく微量の重金属が製品中に含まれる可能性があります。 資生堂では、原料に含まれるごく微量の重金属の量を把握した上で、原料ごとに独自の基準を設定し、安全なレベルであることが確認されたものだけを使用しています。 -- 資生堂 ホームページ
化粧品に含まれる重金属が人体に影響を及ぼす量は正確には分かっていません。個人差によって、一回の摂取量によっても変わってくるでしょう。許容量の約10分の1だとはいえ、口紅などの化粧品には、鉛などの人体に有毒な金属が微量に含まれていると分かった上で使うのが良いのではないでしょうか。まあ、けどそんなこと言ったら、食品にも鉛はちょー微量に含まれていますけどねっ(笑) FDA が定めた鉛の許容量が以下です。
口紅 : 10ppb キャンデー : 0.1ppb ジュース : 0.05ppb (1ppb は、十億分の1含まれているということです。) 食品は化粧品より摂取量が多いので、許容量が少なくなっています。