皆さんは、重いものか軽いもの、どっちの方がいいと思いますか?軽い方が持ち運びしやすくて便利ですが、意外にも重いことが良い結果をもたらすこともあるようです。
重さが人の印象をどう変えるかについて調べた海外の実験を紹介します。道を歩いている人に、履歴書を渡して、書かれた内容を元に履歴書の人物を評価してもらいました。このとき、履歴書は軽いクリップボードか重いクリップボードのどちらかに挟んで渡されました。その結果、履歴書の内容は同じなのにも関わらず、重たいクリップボードを渡された人のほうが、履歴書の人物を高く評価しました。クリップボードが重い=人物に重みがある=重要人物な気がするということです。人の行動は、本人が自覚していなくても見た目などの第一印象に左右されてしまいますが、このことは重さでも同じなようです。
重いスプーンでものを食べたときの方が、同じものを軽いスプーンで食べたときよりもその食品の味を高く評価するという研究もあります。箸が重い=重要な料理を食べている=美味しい料理を食べている気がするということです。
こんな話もあります。ある人が世界最高峰に数えられるレストランで食事をしたときのことです。そのとき、そのレストランでは木製食器を試していました。なので、その人は最高級の木の食器を使って料理を食べました。感想は「テイクアウト料理を先割れスプーンで食べた気になった」らしいです。また、私は韓国料理が大好きですが、韓国料理店ではとても重い鉄の箸が出てくることが多いですよね。箸の重さが、韓国料理の味を引き立てているのかもしれません。皆さんも、自分の名刺や履歴書の紙を厚紙にしてみたり、友人に料理を振る舞うときには重いお皿や重い箸を使ってみてはいかがでしょうか。