問題です。「チェダーチーズ」と「フラミンゴ」の共通点はなんでしょう?
チェダーチーズのオレンジ色とフラミンゴのピンクは、 どちらもカロチノイドという色素の色です。カロチノイドは全部で 750 種類以上ある、天然の色素で、黄色、オレンジ色、赤色などがあります。トマトやエビの鮮やかな色もカロチノイド色素の色です。
チェダーチーズによく使われる着色料は、カロチノイド色素が何種類か混ざった「アナトー」という色素です。なので、アナトー色素は食品の原材料名のところには「カロチノイド色素」「カロテノイド」などと書かれていることもあります。機会があれば、白くないチェダーチーズの裏の原材料を見てみて下さい。「カロチノイド色素」と書かれていると思います。アナトー色素はチェダーチーズ以外にも多くの食品やに使われています。例えばマーガリン、キムチ、ハム、ベーコン...などなど。食べ物をおいしく見せるための工夫ですね。さらに「口紅」の鮮やかな赤色を出すのにも使われることがあります。
アナトー色素は、ベニノキの種から抽出される色素です。ベニノキは、南アメリカが原産の木で、現地の人々はベニノキの種を化粧に使ったり、体に色を付けるために塗ったりしているそうです。現在はインドで多く栽培されています。サフランってありますよね?パエリアのライスを着色するのに使う香辛料です。けど、サフランって値段が高いので、熱帯アメリカなどではサフランの代用品として、ベニノキの種が使われているそうです。