座りにくい椅子の使い道
画像: JayMantri on Pixabay

座りにくい椅子の使い道

2023/6/14

ちょっと予定より速く来ちゃったので、時間を潰せそうなところはないかと探していると、ちょうど良さそうなカフェを見つけました。 中に入ってみると少し暗めのオシャレな雰囲気で、棚には本やゼンマイ式の時計などが並んでいます。レジでコーヒーを頼んだ店員さんは愛想良く丁寧に対応してくれました。 しかし、いざ椅子に座ろうとすると、堅くて高さがあり得ないほど高くて、なんか落ち着けない。結局、15 分くらいでコーヒーを飲み干してしまって、店を出てしまいました。こんな経験ありませんか?

なんでもっと座り心地のいい椅子にしてくれないんでしょう?その理由は、お客さんの回転率を上げて利益を上げるためといわれています。わざと居心地を悪くさせることで、滞在時間を短くさせているというわけです。

滞在時間を短くする方法としては他にもあります。音量の大きい音楽をかけたり、テンポの速い音楽をかけたりすると、お客さんが飲んだり食べたりするスピードが上がるという研究結果があります。

テンポの遅い曲をかけると、滞在時間が長くなるのと同時に、注文の量も多くなるらしいです。なので忙しい時間帯はテンポの遅い曲、平常時はテンポの遅い曲を流すのが良さそうです。 昔、よくマクドナルドのテーブル席で友達とゲームをしていました。テーブル席の階は換気がされておらず、むっとした暑さで、しかも独特の匂いが立ちこめていたのを覚えています。 これも、僕たちみたいなゲームで居座る人を帰らせるための戦略だったでしょうか?

参考資料

  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実 ---チャールズ・スペンス 長谷川 圭(訳) ---2018
    (以下のリンクから購入していただくと、私にも少し報酬が入ります。よろしければご利用ください。)
  • 前の記事
    プレハーベストとポストハーベスト: 農薬の収穫前後の使用
    次の記事
    船が速くなることは良いことばかりではなかった
    次に読んでみませんか?