歴史における頭脳労働マウンティング
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歴史における頭脳労働マウンティング

2023/4/25

昔から今まで、動かない仕事をする人(いわゆる頭脳労働者)は高賃金で、体力的にも楽です。 なので「動かないで仕事してるよ?」アピールをしたくなるものです。今回は、歴史における頭脳労働者のマウンティングを紹介します。

ストッキングとハイヒール

ストッキングは激しく動くと破けてしまうので、ストッキングをはいていると頭脳労働者アピールになりました。特にシルクのストッキングは破けやすく高級なことから、エリートの女性たちに人気でした。 ハイヒールを履くことも、わざと動きにくい靴を履くことで頭脳労働者アピールになりました。

爪を伸ばす

爪を伸ばすと、物を運んだりスコップとかの道具を持って作業することが難しくなります。 なので中国では爪を伸ばす男=頭脳労働の証という文化が生まれました。現在でも、裕福になれるようにと願いを込めて男性の小指の爪を伸ばす風習が残っています。

おしろい

肌が白い=日焼けしていない=屋内で働いている=頭脳労働者ということです。 ヨーロッパでは、古代から化粧としておしろいを付ける文化がありました。中世~ 1 9世紀頃まではおしろいの原料に発色をよくするために鉛が使われていたので、多くの人が鉛中毒になりました。鉛は人体にとって毒です。

わざと自分の体を不便にして、肉体労働できませんよアピールをすることは、現代の革靴、スーツ、ネクタイの格好につながるものがありそうです。 ※今回紹介した文化風習には、頭脳労働者のアピール以外の目的もあります。

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