モラトリアム(moratorium)とは、元々は金融、経済の言葉で、一時停止している期間や猶予という意味です。止まってていい期間という意味です。(私は、止まっているように見えていてよい期間だと思っていますが。)
現在では「モラトリアム人間」などと言うと、定職に就かずに自分のやりたいことをしてフラフラ生活している人などのことを指すように思います。あまり良い意味で使われていないモラトリアムですが、社会心理学的にモラトリアムを提唱したエリクソンは、モラトリアムの時期をどちらかというと肯定的に見ていて、元々は、大人になるために必要であって、社会的にも認められた猶予期間を指していました。
モラトリアムは、外からは止まっているように見えても、実は色んなことを考えたり行動したりしている時期なのではないでしょうか。