世の中には「シャトル」と付く単語がいくつもあります。
スペースシャトル、バドミントンのシャトルコック、体力測定でおなじみのシャトルラン、観光地やイベントでよくあるシャトルバスなどです。
この「シャトル(shuttle)」という言葉は、機織りに使われる道具のことです。機織りでは、たて糸とよこ糸を交互に織り込んで布地を作りますが、そのときのよこ糸を通すのに使われるのがシャトルです。日本語では、「杼(ひ)」とか「かい」とも言われるそうです。
シャトルによこ糸を巻き付けて往復させることで、糸を編んでいきます。
この動画を見て頂くとわかりやすいかと思います。
シャトルが行ったり来たり往復しています。この動きからシャトルという言葉は、「往復するもの」という意味で使われるようになりました。
スペースシャトルは、宇宙と地球を往復するもの。
シャトルバスは、短い周期で往復するバスのこと。
シャトルコックは、バドミントンにおいてネットを挟んで往復させるもの。
シャトルランは、往復しながらタイムを計る競技。
ということです。
今では機織りをすることは滅多にないです。しかし、織物の道具の名前が色んな単語に引用されていることから、昔において織物は日々の生活と密接に関わっていたことがわかります。