元バドミントン選手の田児賢一さんが、YouTube でバドミントンの上達法を解説しています。その中で彼は、リスクが大きい選択はしないほうが良いと言っていました。リスクが大きい選択とは、ネットから離れた場所からネットギリギリを狙う、アウトラインギリギリを狙う、速い球を打とうとして、全力でスマッシュを打つなどがあります。
「自分で決めに行く」のではなく、自分からミスをしないような堅実な立ち回りをして、焦った相手に「ミスをしてもらう」というのが、バドミントンが上手い人の考え方だそうです。得点は「相手から取るもの」はなく、「相手からもらうもの」なんですね。
人生においても、田児さんが言っていることと全く同じことが言えると思います。孔子の教えの中に、こんな言葉があります。
『百戦百勝は善の善なる者に非ず』
この意味は、「戦わないで勝つことこそが、最もよい作戦である」というものです。自分はリスクを避けて立ち回り、相手がリスクを冒して自滅するのを待って、最後に相手が弱ったところにとどめを刺す。ということです。
分かりやすい例として、YouTuber を見てみましょう。堅実な立ち回りをしている YouTuber は、ライバルの YouTuber たちが勝手に炎上して自滅していく中で、いつの間にか地位を確立していた、ということがあります。リアルタイムで目撃している私たちにとっても明らかですよね。ということで、自分は焦らず、相手に焦ってもらいましょう!