「今日の夜ごはんはなに?」
「50%の確率でハンバーグ、50%の確率で唐揚げよ~」
「え、どっち?」ってなりますよね。
「60%の確率でハンバーグ、40%の確率で唐揚げよ~」っていわれた方が、まあ、ハンバーグと思っておくか、的な心理になります。
そういった「どっちかはっきりしろや!」を避けるために、予測の世界では5分5分の予想を避けることがあるようです。例えば、アメリカの民間企業の天気予報では、降水確率 50%という言い方はめったにしません。視聴者の目には優柔不断にうつるからです。なので多少の正確さを犠牲にしても、切り上げて 60%か、切り下げて 40%と伝えています。
また、『シグナル&ノイズ』の著者のネイト・シルバー氏が 2012 年のアメリカ大統領選挙前に、企業の幹部などが集まる会で講演をした際のエピソードがあります。彼がオバマ氏とロムニー氏の勝率はそれぞれ 50%だと予測すると、彼の講演を聴いていた人たちは「どっち付かずな予想はやめて、本当のことを教えてくれ!」といったそうです。
皆さんは正直さか、キャッチーさ、どっちを取りますか?