あなたはどんな人の言うことを信じますか?
あなたは会社の従業員です。ちょっと前から上司から昇進しないか、と言われています。そしてたまたま社内で優しくてなんでも聞いてくれると評判の相談員の人に相談することになったとしましょう。その相談員に「ここだけの話、転職しようと思ってるか教えて?」と聞かれたらどう答えますか?私は、もし転職を考えていたとしても「転職は今のところ考えていません」と嘘をつくことを勧めます。
なぜなら、相談員の人が「ここだけの話」と嘘をついて情報を引き出し、後でそこで言わせた内容を上司や役員に報告する可能性があるからです。転職を考えている人を昇進させて給料を上げてもすぐに転職をしていなくなってしまう可能性があるので、そんな人を昇進させようとは思いません。うっかり相談員を信じて本当のこと(転職しようと思っている)を話したら、その後その昇進の話がいつのまにか無くなっていたということがあり得ます。彼らは、あなたからお金をもらっているわけではなく会社からお金をもらっています。なので基本的に彼らは会社の利益を優先します。(もし、あなたが会社にとって必要不可欠な人であるという自信があるのであれば、彼らに転職を考えていることを話しても良いと思います。そしてそれを脅し文句に「給料を上げてもらえるのであれば転職はしません」と言って給与交渉するのもありかと思います)
会社から給料をもらっている税理士に相談する場合も注意が必要です。彼らもまた会社側の利益を優先する可能性があります。そのため、従業員が会社が雇っている税理士の提供する情報やアドバイスを安易に信じるのは良くないと思います。もし相談するのであれば、その会社と関係のない税理士に相談することをお勧めします。
一方で、国から給料をもらう公務員であれば、信頼性は少し高いと言えるでしょう。公務員は職務上、中立性が求められ、また自分が利益を出さなくても、基本的に解雇されたりすることはないからです。もちろん、あなたが弁護士や会計士を雇ってい場合はあなたの利益を優先してくれる可能性が高いので、ある程度信じてよいでしょう。
今相談している相手が、誰からお金をもらっているかを考えて、その人の言うことを信じるかどうかを判断しましょう。お金をもらっている側の立場につく人たちは悪い奴らだ、と言っているわけではありません、彼らにも、守るべきもの(自分、家族)があります。自分たちがお金をもらえる人の側について媚びを打ってその他の人は切り捨てるということは、生存戦力上間違ってはいません。