色とりどりの花束
画像: アムステルダム美術館

色とりどりの花束

2023/5/15
Title
色とりどりの花束 (Colorful Bouquet)
作者
Hans Bollongier(ハンス・ギリス・ボロンジャー、オランダ)
制作年
1639

この絵画にはチューリップ、アネモネ、薔薇、カーネーションなどが生けてあります。これらの花は春から夏の初め頃に咲きますが、全ての種類が同時に咲くことは珍しいです。ボロンジャーは、実物ではなく想像でこの絵を描いた可能性があります。1630 年代にモザイク柄の美しいチューリップの球根がチューリップバブルを巻き起こし、大暴落しました。その出来事の記録としてこの絵が描かれたと言われています。

また、彼が生まれて亡くなったオランダのハーレムの観光宣伝として描かれた側面もあります。17 世紀には、春になるとオランダのアムステルダム、ライデン、そして遠い場所からも紳士がハーレムのチューリップ畑を訪れました。チューリップの球根と同じくらいチューリップの絵も人気でした。

参考資料

この記事は、アムステルダム美術館のサイトの文章、音声解説を参考にさせていただいております。
前の記事
品定めの役人たち
次の記事
絵描きとイタリアの風景
次に読んでみませんか?