クイーンズギャンビットは Netflix で配信されている7話完結のチェスのドラマです。1960 年代のアメリカを舞台にしており、孤児院で育った天才的なチェスの才能を持った女の子が障壁にぶつかりながら強敵と戦っていくというストーリーです。世界でかなりヒットしているようです。そんなクイーンズギャンビットの中で私が特に好きなところは、チェスの試合中のカット割りです。
カットを割るとは、映像を切り替えることをいいます。例えば、家の外観の映像が流れてから映像が切り替わって家の中の映像になる、や A と の 2 人の人物が話していて A が話している時には A の顔の映像が流れて、次に B が話し始めると B の顔の映像に切り替わる このように、映像を違う映像に切り替えることです。
カットを割る、を名詞のように使うときに、カット割り、といいます。例えば「このカット割りいいね!」とかいうときに使います。
チェスの公式試合では、考えるための時間(持ち時間)が決まっており、自分の持ち時間を計るために対局時計(チェスクロック)を使います。対局時計には2つの時計が付いていて、それぞれの時計の上に切り替えボタンがあります。そして一方の時計の上に付いている切り替えボタンを押すと、その時計が止まると同時に反対側の時計が動き始める、という仕掛けになっています。
試合では、自分が駒を動かしたら自分の側の切り替えボタンを押して相手の時計を動かします。これを交互に行い、対局時計の残り時間が0になった方は試合に負けたことになるのです。
クイーンズギャンビットでは、チェスの対局中の場面で、駒を動かしてから対局時計をカチャッと押すと同時ににカット割りが入る時があるんですが、その時ってめちゃテンポが良くて気持ちいいんです。もちろん対局時計をカチャッと押すのとちょっと前後にズラしてカット割りが入る場面や、対局時計を押す前後にはカットを切り替えていない場面もたくさんあります。そういう場面が、同時ににカット割りが入る時の引き立て役になっていると思います。たまーに、音とカット割りがリンクするのがいいんです!今回伝えたいのはそれだけです!笑
Netflix の契約には、お金がかかりますが、良ければクイーンズギャンビットをご覧になってみて下さい。
NETFLIX オリジナルシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」