イカロス
画像: The Movie Database

イカロス

2023/12/26
Title
Extraction 2

ロシアのドーピングの専門家グリゴリー・ロドチェンコフの人格が面白い。すごく人当たりの良い人で、良い人の一面がある一方で、ドーピングを根絶する機関WADA (世界アンチ・ドーピング機関)の局長という立場で、ドーピングをしながらも検査を通過する方法を選手に教えていた人物である。

彼は最初から、ドーピングの検出方法を開発しながらも、ドーピングをする方法を開発していた。それまで、ステロイドは中国が最大の生産国で、純度の高いものを作って、欧米に売っていたが、2008年の北京オリンピックで、開催国がステロイドを生産しているのはいかがなものか、ということで、中国はステロイドの製造をやめた。そうすると、不純物が入ったものを遣わざるを得なくなったが、彼は不純物入りのステロイドを、遣おうとした同僚と対立することになり、逮捕されることになった

混乱した彼は自殺を図ったが、妻に見つかり、病院に運ばれ、一命を取り留めた。 彼は精神科に入院させられ、ヤバい薬を飲まされた。 そんな時、刑務所へ移され、そこでロシア選手のドーピングがばれないように助言することになった。

そして、ロンドンオリンピックの時、五輪委員会に招待された。そして、WADAの情報は、ロシアがとても知りたい情報だった。なので、彼は殺されずに済んだ。彼の情報なしに、ロシアはドーピングをすることはできなかった。 WADA (世界アンチ・ドーピング機関) の局長になった。

彼の思考 ドーピングはOK。ドーピング検査をパスする方法もOK。 けど、ダーピングの中身に不純物の入れるのは、選手の健康を害するので、それはNG。

オーウェルの1984を、引用している。 During times of universal deceit, telling the truth becomes a revolutionary act. George Orwell 不正が蔓延する時代に、真実を語ることは、革命的な行為になる。 ジョージ・オーウェル

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