モントフォールトの領主たち
画像: アムステルダム美術館

モントフォールトの領主たち

2023/5/5
Title
The Lords of Montfoort (モントフォールトの領主たち)
作者
匿名
制作年
1400 年頃

モントフォールト領主たちは、オランダで制作された現存する最古の絵画として知られています。作者は不明です。 4 人のオランダの騎士が聖母の前にひざまずいています。左から右へ 左からヤン 1 世ファン・モントフォールト、叔父のローロフ・ド・ローバー、叔父のウィレム・ド・ローバー、そしておそらくヘンドリック・ド・ローバー・ウィレムスであると言われています。 4 人のうち左側の 3 人はオランダ伯ウィリアム 4 世ととも 1345 年ワーンズの戦いで亡くなり 4 人目は重傷を負いましたが、生き残りました。彼らの後ろには、キリスト教の戦いの聖人である聖ゲオロギウス(Saint George)が立って彼らを見守っています。聖ゲオロギウスは一番後ろの彼を支えていますが、これは、絵に描かれた 4 人のうち、彼が唯一戦いで生き残ったことを意味しています。

この絵は 1608 年と 1770 年に修復された。4 つの紋章は後に付け加えられたものです。

画像: アムステルダム美術館

聖ゲオロギウスは、キリスト教の聖人の一人で、古代ローマ末期(3 世紀頃)の殉教者です。ドラゴン退治の伝説で有名です。ちなみに、英国圏のジョージという名前は、このゲオロギウス(Georges)からきています。

画像: 『聖ゲオロギウスの肖像画』 Hans von Kulmbach(1510 年頃)

それぞれの騎士たちの上にある紋章で、彼らがモントフォールトのデローバー家に属していることがわかります。『X』みたいな模様があります。この絵は、彼らの記憶を後世に伝えています。

画像: アムステルダム美術館

画像: モントフォールトの紋章
画像: 橋に刻まれたモントフォールトの紋章

参考資料

この記事は、アムステルダム美術館のサイトの文章、音声解説を参考にさせていただいております。
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