カップルの肖像
画像: アムステルダム美術館

カップルの肖像

2023/5/23
Title
カップルの肖像
作者
フランスハルス (Frans Hals)
制作年
1622 年頃

この絵は、裕福なオランダのハーレム市の商人と、その妻であるハーレム市長の娘が結婚する際に描かれました。当時は、婚約者が同じようなラフなポーズで、しかも笑顔で絵に描かれるのは、普通ではないことでした。彼の方は胸に手を当てて、決意を表しています。そして彼女の人差し指の指輪が際立っていますね。

画像: アムステルダム美術館

彼女の首のヒラヒラと左腕のショールが、かなり特徴的です。

画像: アムステルダム美術館

右側には作者のハルスが愛の庭(Garden of Love)からインスピレーションを受けたと思われる場所が描かれています。愛の庭は、愛と忠実さ満ちた架空の庭園として 17 世紀の画家達によく描かれました。この中には2組のカップルがいますね。

画像: 「愛の庭」と思われる場所

また、2人は忠実さを象徴するアザミの木の下に座っています。そして2人の間の枝に巻き付いたり、地面を這って伸びているツタの巻きひげは、献身、忠実、繁殖力を表しているそうです

画像: アザミの木とツタ
画像: ツタ

参考資料

この記事は、アムステルダム美術館のサイトの文章、音声解説を参考にさせていただいております。
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