この絵は、裕福なオランダのハーレム市の商人と、その妻であるハーレム市長の娘が結婚する際に描かれました。当時は、婚約者が同じようなラフなポーズで、しかも笑顔で絵に描かれるのは、普通ではないことでした。彼の方は胸に手を当てて、決意を表しています。そして彼女の人差し指の指輪が際立っていますね。
彼女の首のヒラヒラと左腕のショールが、かなり特徴的です。
右側には作者のハルスが愛の庭(Garden of Love)からインスピレーションを受けたと思われる場所が描かれています。愛の庭は、愛と忠実さ満ちた架空の庭園として 17 世紀の画家達によく描かれました。この中には2組のカップルがいますね。
また、2人は忠実さを象徴するアザミの木の下に座っています。そして2人の間の枝に巻き付いたり、地面を這って伸びているツタの巻きひげは、献身、忠実、繁殖力を表しているそうです